花粉症の説明: 2007年12月アーカイブ

花粉症の予防対策には実に数多くの種類があります。食事の仕方や食べ物によって花粉症の症状を緩和しようとするものや、食事の内容を変えることで、花粉症になるアレルギー体質自体を改善していこうというもの、薬によって花粉症の症状を抑えるものなどがあります。
花粉症の症状を抑える薬を使うにはタイミングが重要です。花粉症は、花粉が人間の免疫系に反応することで起こりますが、薬で症状を抑えるためには、花粉が出てくる前にきちんと薬を使い始めないと効果がありません。一度でも花粉症の症状が出てしまうと、身体が防衛体制に入ってしまい、ちょっとした花粉の刺激に対しても花粉症の症状が出るようになってしまいます。そのため、花粉症の症状を薬で抑える場合には、花粉が飛び始める前に病院に行って薬を処方してもらう必要があります。
花粉症の予防的な処置は、杉花粉が飛び始める前ひと月くらいから始めるのが良いとされています。薬が体に効いてくるまでにも時間がかかるため、早めに対処をした方が、直前に飲んだ場合よりも効果が期待できます。
日本人の花粉症で最も多い杉花粉が飛び始めるのが3月くらいからなので、1月くらいに病院に相談に行って準備を進めれば、花粉症に悩まされずに過ごせるのではないでしょうか。

花粉症の人で、かつ冷え症でもあるという人は、花粉症の症状がひどくなりやすいようです。花粉症は、身体の中にある免疫系という仕組みの働きによって起こります。免疫系は、花粉のように身体の中に入ってくる異物を排除するために、身体にいろいろな反応を引き起こします。花粉症の症状である涙やくしゃみ、鼻水、咳はこうした免疫系の働きによって起こります。
花粉症を起こす免疫系という仕組みは、温度が低いと活動が鈍くなるという特徴があります。逆に温度が高いと活発に活動し、いわゆる免疫力がアップすることになります。それゆえ、花粉症で、なおかつ冷え症のひとは、この免疫力が低下しているために、ちょっとした花粉にも反応するようになってしまいます。そこで、花粉症に対抗する免疫力をつけるために、体温を上げる食べ物をたくさん摂るようにしましょう。身体を温める働きがあると言われている食べ物の代表は、ネギと生姜です。生姜は生姜湯などにして飲むとより効果的です。その他には蕪や人参、玄米や芋類があります。
免疫力を高めると、花粉症だけでなく、その他の病気にもかかりにくくなります。体を温める食べ物をたくさん食べて、免疫力をアップし、花粉症に負けないようにしましょう。

花粉症だと思っていたら、実は違う病気だった、ということは意外とよくあることです。中でも花粉症と間違えやすいのが、花粉症よりも多くの要因によって起こるアレルギー性鼻炎です。広い意味では花粉症もアレルギー性鼻炎の一種ですが、花粉症とアレルギー性鼻炎とでは対処法が異なる点もあるので、より的確に対処するためには、自分が罹っているのは何なのかをハッキリさせておいた方が良いでしょう。
花粉症は、花粉の飛ぶ時期に発症するものです。花粉の飛ぶ時期と言っても、春から秋まであるので、どの花粉に反応するのかによって異なりますが、ここで大事なのは、花粉症は季節的なものだということです。つまり、冬になっても鼻炎が治らないようなら、それはアレルギー性鼻炎の可能性が高いということです。アレルギー性鼻炎は、ハウスダストなどによっても発症するので、ほぼ通年、鼻炎の症状が出ます。また、アレルギー性鼻炎の人は、花粉症でもあることが多いため、花粉の時期には特にひどい症状になるようです。
花粉症だけでだれば、花粉の時期に入る前に病院で予防の措置を取ることができますが、アレルギー性鼻炎ですと、一年中なので、なかなか事前に予防するということができません。もし、花粉症の事前予防を受けても効果がないという経験があるかたがいらっしゃったら、それはアレルギー性鼻炎かもしれませんね。

家族に花粉症の人がいる場合、花粉症になる確率はかなり高いようです。花粉症は遺伝すると言われており、まだその遺伝のメカニズムは完全には解明されていませんが、親が花粉症だとかなりの確率でこどもも花粉症になるようです。
全般的にアレルギー体質は遺伝すると言われています。アトピーや、アレルギー性鼻炎などの体質によって掛かる病気は遺伝によって受け継がれることが多く、親と同じような症状を示す子どもが多いようです。遺伝なので、両親のどちらの形質を引き継ぐのかによって変わってきますが、両親とも花粉症の場合はとこどもが将来花粉症になると考えていた方が良いでしょう。
逆に、家族に誰も花粉症の人がいない場合、花粉症のような症状が出たら、何か別の病気の可能性があるので、注意が必要です。もちろん、人間の体質は環境や食生活によって変わるので、花粉症になることもありますが、家族に誰も花粉症の人がいないのに、花粉症の症状が出るという場合には、病院に行ってきちんと検査をしてもらった方が良いかもしれません。花粉症をはじめとするアレルギーのテストは、病院で血液検査をすることで受けることができるので、気になることがある場合には相談してみてください。

花粉症の原因である花粉は、植物の活動する時間帯である昼間に飛びます。花粉症のひどくなる時期になると、天気予報などで、風向きや気温、天気によって花粉の飛ぶ量が変わると言っているのを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。花粉は、植物の活動が活発になるとたくさん飛びます。花粉の量が多くなれば、当然、花粉症もひどくなるので、花粉症の人にとっては天気予報は大事な情報です。
さて、花粉症の原因である花粉は、植物の活動する昼間に飛ぶということは、夜になって植物が活動しなくなると、花粉症は出ないということになります。確かに、日中に比べて夜になると花粉症の症状は穏やかになります。もちろん、夜でも、衣服や髪の毛などについた花粉を吸えば花粉症の症状は出ますが、外に出ても昼間ほどはひどくないというのは本当です。
花粉症がひどい人は、花粉が飛ぶ時期には夜行性になることで、花粉症の悩みが軽減するかもしれません。さすがに、仕事に行かないというわけにはいかないですが、出勤時間を早くする、帰宅時間を遅くするといった生活時間の変化によって、花粉の飛ぶ時間帯に外にいなくても済むようにすることはできます。花粉症のひどい人は、花粉を避ける生活時間を組んでみると良いかもしれませんね。

花粉症になるきっかけというのは人それぞれですが、世の中には職業病として花粉症になる人もいます。どのような職業の人が花粉症になりやすいか想像できますか?
職業病として花粉症になりやすい人の筆頭は、植物を扱う職業の人です。花を栽培している人は、日々植物に接していますし、植物が花粉を飛ばす時期には、間近で花粉を吸い込むことになります。また、生け花をしている人や、花屋さんも花粉症なるチャンスがたくさんあります。外で作業をすることが多い職業も、花粉症になりやすい職業だと言えます。花粉症の人の中には、仕事が手につかないほどひどい症状が出るという方もいるようなので、花粉症だという自覚がある方は職業選びにも注意が必要ですね。
花粉症の原因になる植物は、有名な杉や松、ブタクサだけではなく、確認されているだけでも数十種類あると言われています。家の中で杉の木を育てている人はあまりいないと思いますが、家の中で育てている植物が実は花粉症の原因になっているということも十分にあり得ます。もし、花粉症の時期になるといつも家の中にいるのにひどい症状が出るという場合には、家の中の植物で花粉を出すものがないかどうかを調べてみてください。

花粉症の人は、布団で眠るよりもベッドを使った方が、寝ている時に症状が出にくいそうです。ここでは、なぜ花粉症の人はベッドを使った方が良いのかということを見ていきましょう。
花粉症は、読んで字の如く、植物の花粉によって引き起こされるアレルギー反応です。花粉症の原因になる植物は数多くありますが、最も有名なのは杉の花粉でしょう。杉の花粉は25マイクロミリメートル(1ミリの40分の1)という小ささです。こうした小さな花粉の微粒子を吸い込むことで、花粉症の症状である、くしゃみや鼻水、涙や咳がでます。
花粉症の症状を起こさないようにするための方法は、原理的には至ってシンプルです。花粉症の症状を起こさないようにするには、花粉を吸い込まなければ良い、これだけです。しかし、先述したように、花粉はとても小さなものなので、家の隙間から入り込んだり、衣服に付いていたりして到る所に存在します。
家の中に入り込んだ花粉は、外のように風がないので、床に溜まることになります。これが、布団ではなく、ベッドで寝た方が花粉症の症状が出にくい一番の理由です。家の中では、床に近いほど花粉を吸い込みやすくなります。逆に、二段ベッドの上などは一番花粉を吸い込みにくいところだと言えます。

花粉症は人間だけのものではありません。実は人間以外の動物も花粉症にかかります。つまり、ペットとして一緒に暮らしている犬も花粉症にかかることがあるということです。
花粉症のメカニズムは、人間も動物も同じで、身体の中にある免疫系という、異物を排除しようとする仕組みによって引き起こされます。花粉症というのは、花粉という異物を排除しようとして、過剰反応を起こす結果、くしゃみや鼻水、涙や咳といった身体反応が引き起こされるものです。そして、そのきっかけは大量の花粉を吸い込むことです。飼い主が花粉症になるくらい大量の花粉が飛散している地域に住んでいれば、そのペットも同様に花粉症になる可能性はかなり高いと言えます。
ペットが花粉症になった場合には、かかりつけの獣医さんに相談すると良いでしょう。花粉症の症状は、人間と同じように、くしゃみをしたり涙を流したりというものなので、普段と違うな、という感じがしたら獣医さんに相談してみてください。
動物の花粉症にも薬があるということなので、症状がひどいようなら薬を飲ませて、症状が緩和するようにしてあげると、ペットも喜ぶでしょう。
動物は自然の生き物だから、花粉症にならないと思われがちですが、やはり動物の中にもデリケートなこたちがいるのですね。

花粉症になると、花粉の飛散状況が気になるので、天気予報をよく見るようになります。花粉症の原因になる花粉は、遠くから飛んでくるものがあります。最も有名な杉花粉症の原因物質である杉の木の花粉は、数十キロ先まで飛ぶそうです。
花粉というのは、植物が子孫を残すために飛ばすものです。生物の子孫を残すための戦略は、実によく設計されており、花粉も天気の状況によって、飛び方が変わってきます。それゆえ、花粉症の人にとっては、今日が花粉の飛びやすい日なのかどうか、ということが重要になってきます。
花粉の飛びやすい日というのは、最高気温が摂氏15度以上で、湿度が60%以下の日だと言われています。花粉は水分を吸うと重くなり、遠くに飛ばなくなるため、湿度が高い日にはあまり花粉を出さないそうです。また、気温が低いと上昇気流が生じないので、これまた遠くに花粉が飛ばせないため、花粉をあまり出さないということです。
こ花粉が飛びやすい日の条件を見ると、花粉症の人以外にとっては、天気が良くてカラッとした心地よい日ですが、花粉症の人にとっては大量の花粉が飛ぶ悲惨な日、ということになります。
花粉の飛びやすい日について知らなかった人は、今後は天気予報を見て、良い天気、でも花粉が飛ぶ日だ、と考えて薬を飲んだり、マスクをしたりしてください。

花粉症の治療方法の一つに減感作療法というものがあります。減感作療法というのは、まず、アレルギー症状を引き起こす原因=アレルゲンを特定します。その上で、そのアレルギーの成分を長期間に渡って少しずつ身体に注入することで、そのアレルゲンに身体を慣れさせていく治療法です。花粉症の場合だと杉花粉のエキスなどを使うようです。花粉症の治療法として効果があることは分かっているのですが、治療に必要な期間が数年間かかるのと、この減感作療法を行なえるお医者さんや病院が限られているのが難点です。ただし、花粉症の治療法としては、今のところ唯一、完治させることができるとされている方法です。
花粉症治療の最終手段とも言える減感作療法ですが、先に挙げたように難点があり、今のところまだそれほど普及はしていません。とはいえ、本当に花粉症の症状がひどくて悩んでいる人であれば、受けたいと思うのではないでしょうか。いまのところこの減感作療法を受けることができる場所は限られていますが、今かかりつけのお医者さんなどがいる方でも、相談してみると紹介してもらえるかもしれません。数年かかっても、完治してしまえばその後数十年にわたって、花粉症に悩まされることがないというのであれば、やはり気になりますね。

花粉症の患者数は日本国内にどのくらいいるかご存知でしょうか?花粉症は現在では国民病とも呼ばれるほどの患者数です。日本国民の5人に1人が花粉症だと言われています。また、その多くが杉花粉症であるというのが日本の花粉症の特徴です。
今では日本の花粉症の多くは杉の花粉症ですが、実は日本で最初に診断された花粉症はブタクサ花粉症でした。戦後、初めて日本国内で花粉症の患者として認定されたのはブタクサ花粉症で杉ではなかったというのは意外ですが、実は杉の木は戦後になってたくさん植えられるようになったものなので、その後、杉の木が大きくなる数十年間は杉の花粉症になる人はいなかったということです。
戦後になって国内にたくさん植えられた杉の木は国有林などで管理され、今でも多くの花粉を飛ばしていますが、中にはこの杉を伐採して別の木を植えるべきだと言っている人たちもいます。実は、杉の木は成長が早く、戦後の焼けた山肌を手っとり早く緑で覆うという目的で植えられた面もあるため、国有林として積極的に保護するインセンティブはそれほど高くはないはずです。地球温暖化などへの影響を考えるならば、針葉樹よりも広葉樹の植林をした方が良いのではないかという意見もあり、今後の展開には注目が必要です。花粉症患者にとっても、杉の木が減れば花粉の量も減るので、今後の展開が気になるところです。

花粉症の原因になる花粉はいたるところに入り込みます。花粉の大きさは、杉花粉で25マイクロメートル、つまり1ミリの40分の一の大きさです。1ミリでも十分に小さいのに、そのさらに40分の一なので、一粒単位ではほとんど肉眼で見ることはできません。
花粉は生活のあらゆる場面で、体や衣服にくっついてきます。また、家の隙間から入り込んできます。さらに、恐ろしいことに、車の中にも入り込んできます。花粉症の人ならば経験があると思いますが、車を運転していて急に花粉症の症状に襲われるという事態もしょっちゅうです。
花粉症の人は、車のエアコンを通して入り込んでくる花粉に対しても反応してしまいます。車のエアコンは、意外とフィルタの網の目が粗いので、花粉のような小さな粒子は素通りしてきてしまいます。逆に、そのくらいの網の目ではないと、すぐに詰まってしまうということもあるので、バランスを取るのは難しいところです。
花粉症の人で、車で通勤などをしている人は、花粉が飛び始める時期には、車のエアコンにもフィルタを追加すると良いかもしれません。花粉症は、ちょっとでも花粉を吸い込んでしまうと症状が出てしばらく収まらないため、車の運転にも差しさわりが出てきます。安全運転のためにも、車のエアコンフィルタの掃除や点検をするようにしましょう。

花粉症の原因である花粉は、とても小さな粒粒です。最も有名な花粉症である杉花粉症の原因になる杉の花粉は25マイクロメートルで、1ミリの40分の一の大きさです。顕微鏡、それも比較的性能の良いものでないと見えないサイズですね。
また、花粉は、生物の子孫を残すためのものなので、いろいろな所にくっつきやすい形になっています。そのため、風によって飛んでくる花粉は衣服や髪の毛に絡まり、どこまでも付いてきます。
花粉症の人でロングヘアーの人は、髪の毛にたくさんの花粉がつくので注意が必要です。でも、花粉がつくからと言って髪の毛を切るわけにもいきませんよね。そこで、花粉症でなおかつ髪の毛の長い人は、髪の手入れに入念な準備が必要になります。
まず、髪の毛を結うなどの手軽な方法があります。ファッションに合わせて髪型をうまく変えていかなければいけないので、何パターンか髪の結い方をマスターしないといけません。
また、花粉がつかないように帽子をかぶるという方法もあります。とはいえ、仕事に行くのに帽子をかぶっていくのは難しいので、これは休みの日にしかできませんね。
花粉症の人は、髪の毛の長さにまで気をつけなければならないので大変ですが、そう遠くない将来に画期的な花粉症治療が出ることを期待して、髪の毛を切らずに待ちましょう。

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